ルーム・セルジューク朝 三兄弟共同統治 銀貨 1ディルハム AH657年(西暦1258~1259年)コンヤ造幣所 2.98g
商品説明
本商品は、中世アナトリアを支配したルーム・セルジューク朝において、カイカーウス2世、クルチ・アルスラーン4世、カイクバード2世の三兄弟による共同統治名義で発行された銀製1ディルハム貨です。ヒジュラ暦657年、西暦では1258~1259年頃に、現在のトルコに位置するコンヤ造幣所で製造されました。約770年前のアナトリアにおける複雑な政治情勢を伝える歴史的なイスラム銀貨です。
ルーム・セルジューク朝は、11世紀末から14世紀初頭にかけてアナトリア地方を統治したテュルク系イスラム王朝です。首都コンヤを中心に発展し、ヨーロッパ、地中海、中東、中央アジアを結ぶ交易の重要拠点となりました。モスク、神学校、隊商宿なども数多く建設され、独自のイスラム文化が栄えました。
本貨に名を連ねる三兄弟は、スルタンのカイクスロー2世の息子たちです。父の死後、王位継承をめぐる対立とモンゴル勢力の介入により、三兄弟の名前を並べた共同統治体制が採用されました。通常は一人の統治者名を刻む貨幣に、三人の名前と称号が記されている点が本貨の大きな特徴です。
ヒジュラ暦657年は、三兄弟共同名義による貨幣発行の最終段階にあたります。この時期には三兄弟を取り巻く政治状況がすでに変化していましたが、コンヤでは三人の名を掲げた銀貨が引き続き発行されました。そのため、本貨はルーム・セルジューク朝末期の不安定な権力構造を伝える興味深い歴史資料です。
両面にはアラビア文字で宗教的銘文、スルタンの称号、三兄弟の名前、造幣地および発行年に関する情報が刻まれています。人物像を使用せず、太く力強い文字を複数段に配置した、イスラム貨幣らしい重厚な意匠です。
本貨の重量は実測約2.98グラムです。当時の銀貨は銀片を金型の間に置き、一枚ずつ打刻して製造されました。そのため、形状、厚さ、文字の位置、打刻の強さには個体差があります。画像の現品には摩耗、小傷、擦れ、打刻の弱い部分、表面の凹凸が見られますが、両面のアラビア文字は広い範囲で確認できます。
三人の統治者を同時に記載した独特の政治的背景を持つため、セルジューク朝、トルコ史、中世イスラム史、モンゴル時代のアナトリア、シルクロード交易、アラビア文字などに関心を持つ方におすすめの一枚です。
商品仕様
発行国・地域:ルーム・セルジューク朝/アナトリア
発行者:カイカーウス2世、クルチ・アルスラーン4世、カイクバード2世
発行年:ヒジュラ暦657年
西暦:1258~1259年頃
造幣地:コンヤ
額面:1ディルハム
素材:銀
重量:約2.98グラム
製造方法:打刻製法
文字:アラビア文字
カタログ番号:Album A-1227
参考番号:İzmirlier 569
鑑定:第三者鑑定機関による未鑑定品
状態:摩耗、小傷、擦れ、打刻ムラ、表面の凹凸等あり
商品:画像に写っている現品をお届けします
状態について
本商品は約770年前に製造された中世銀貨です。製造方法の特性上、形状、厚さ、打刻位置、文字の鮮明さには個体差があります。状態の評価には個人差があるため、掲載画像を十分にご確認のうえご購入ください。撮影環境やディスプレイの設定により、実物と画像の色調が若干異なって見える場合があります。
ルーム・セルジューク朝 三兄弟共同統治 銀貨 1ディルハム AH657年(西暦1258~1259年)コンヤ造幣所 2.98g Goldsilverjapan
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