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スターリングシルバー vs 純銀 vs ジャンクシルバー:何が違うのか?徹底解説

銀(シルバー)への投資やコレクションを始めたいと考えたとき、「純銀」「スターリングシルバー」「ジャンクシルバー」という言葉を目にすることがあります。これらはすべて「銀」ではありますが、それぞれ純度、価値、使い道が大きく異なります。

この記事では、次のような疑問に詳しく答えます:

  • 純銀とスターリングシルバーはどう違う?

  • ジャンクシルバーって本当に「ガラクタ」なの?

  • どれを買うべき?投資に向いているのは?

  • 日本やカナダの代表的な「ジャンクシルバーコイン」には何があるの?


🔹 1. 純銀(ファインシルバー)とは?

純銀(ファインシルバー)とは、99.9%以上の純度を持つ銀を指します。通常、「.999」や「999」という刻印があり、投資や貴金属市場で最も一般的な形です。


🔍 特徴:

  • 純度: 99.9%

  • 色味: 非常に明るく白い光沢

  • 硬度: 柔らかく、傷がつきやすい

  • 加工性: 非常に高い(そのためバーやコインに最適)


📦 よく見られる形:

  • 銀地金(シルバーバー)

  • 銀貨(例:アメリカン・シルバー・イーグル、カナダ・メイプルリーフ)

  • 銀ラウンド(民間鋳造の円形地金)


✅ メリット:

  • 高い純度=資産価値として優秀

  • 世界中で広く取引されている

  • 再販しやすい


❌ デメリット:

  • 非常に柔らかいため、ジュエリーには不向き

  • 他の銀製品に比べてプレミアム(上乗せ価格)が高い


🔹 2. スターリングシルバーとは?

スターリングシルバー(Sterling Silver)は、**92.5%の銀と7.5%の他の金属(主に銅)**で構成された合金です。「.925」の刻印が一般的。


🔍 特徴:

  • 純度: 92.5%

  • 硬度: 純銀よりも強く、ジュエリーに適している

  • 色味: ややくすんだ銀色(銅の影響)

  • 酸化: 銅が含まれるため、純銀よりも変色しやすい


📦 主な用途:

  • 指輪、ネックレス、ピアスなどのジュエリー

  • 銀食器(カトラリー)

  • 一部のアンティークコイン


✅ メリット:

  • 耐久性が高く、日常使用に最適

  • ジュエリーや工芸品に人気


❌ デメリット:

  • 投資対象としては純度が低いため不向き

  • 再販時の価値は、純銀よりも低い


🔹 3. ジャンクシルバーとは?

ジャンクシルバー」は、コレクション価値がなく、主に銀の含有量だけに価値がある流通済みコインを指します。「ジャンク(ガラクタ)」という名前ですが、実際は非常に人気のある投資対象です。


🔍 特徴:

  • 純度: 一般に 50%~90%(国・時代により異なる)

  • 形状: 通常は旧通貨コイン(銀貨)

  • 価値: 基本的に銀の地金価値(メルトバリュー)


🇺🇸 アメリカの代表的なジャンクシルバー:

  • 1964年以前の10セント、25セント、50セント硬貨

    • ローズヴェルトダイム

    • ワシントンクォーター

    • フランクリン・ハーフダラー

    • ケネディ・ハーフ(1964年のみ90%銀)


🇨🇦 カナダのジャンクシルバー:

  • 1967年以前のコイン(80%銀)

  • 1967年後半〜1968年の一部:50%銀


🇯🇵 日本のジャンクシルバー(例):

  • 50銭硬貨(昭和初期まで): 約80%銀

  • 20銭硬貨(明治〜昭和初期): 約72%銀

  • 10銭硬貨: 約72%銀(コモンデートが多数)

これらのコインは、初心者にも手に入れやすく、プレミアムが低いため投資向きです。メルカリやヤフオク、古物市場などでよく見かけますが、重量や保存状態には注意が必要です。


🧮 比較表:純銀 vs スターリング vs ジャンクシルバー

特徴

純銀 (.999)

スターリング (.925)

ジャンクシルバー

銀の純度

99.9%

92.5%

50%~90%(種類による)

用途

投資・地金

ジュエリー・装飾

地金価値・投資

購入コスト

高プレミアム

中程度

低プレミアム

再販価値

高い

低め

地金として価値あり

魅力

価値安定

美しさ・加工性

歴史的価値と安さの両立

初心者向け

◎(特に日本やカナダの旧貨)

⚠️ よくある誤解と注意点

  1. 「.925」なら投資に向いていると思い込む→ 実際は投資には不向き。主に装飾用。

  2. ジャンクシルバー=無価値と考える→ 実際には地金価値があり、プレミアムが低いため人気の投資先。

  3. プレミアムの高いセミ・ニューミスマティックを買ってしまう→ ディズニー、スターウォーズ、記念限定品などはコレクター用であって、投資には不向き。

  4. 購入目的を明確にしないまま買ってしまう→ 「保有したいのか」「売却益を狙うのか」「飾りたいのか」で最適な種類が異なります。


💡 プレミアムとサイズの関係

プレミアム(上乗せ価格)を抑えるには、大きいサイズの地金を買うことが一つの方法です。

  • 例:1オンスの銀コインはプレミアムが高め。

  • しかし、100オンスのバーは1オンスあたりのコストが大幅に下がります。

ただし注意点もあります:

  • 流動性が低くなる(売りづらい)

  • 保管場所を取る

なので、大口購入は中級者以上向けです。


✅ まとめ:自分の目的に合った銀を選ぼう

  • 🔹 純銀(.999)純粋な投資用。価格に比例した価値が得られる。

  • 🔹 スターリングシルバージュエリー・趣味向け。装飾目的には最適。

  • 🔹 ジャンクシルバー手軽な地金投資。初心者におすすめ。

各タイプの銀には、それぞれの魅力と役割があります。投資、コレクション、ジュエリー、どれを目的とするかによって選ぶべき銀は変わってきます。


🙋‍♂️ よくある質問(FAQ)

Q1:スターリングシルバーは投資になりますか?→ いいえ。純度が低く、買値と売値の差が大きいため、基本的には不向きです。

Q2:ジャンクシルバーはどこで買えますか?→ 国内ではメルカリ、ヤフオク、古銭ショップなど。信頼できる出品者を選びましょう。

Q3:ジャンクシルバーは法定通貨ですか?→ 形式上はそうですが、実際には銀としての価値が高いため、通貨として使う人はいません。

Q4:セミ・ニューミスマティックコインって?→ 限定デザインやキャラクター系など、プレミアムが高く投資には不向きなコインです

スターリングシルバー vs 純銀 vs ジャンクシルバー:何が違うのか?

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