スターリングシルバー vs 純銀 vs ジャンクシルバー:何が違うのか?徹底解説
- GoldsilverJapan
- 9月5日
- 読了時間: 5分
銀(シルバー)への投資やコレクションを始めたいと考えたとき、「純銀」「スターリングシルバー」「ジャンクシルバー」という言葉を目にすることがあります。これらはすべて「銀」ではありますが、それぞれ純度、価値、使い道が大きく異なります。
この記事では、次のような疑問に詳しく答えます:
純銀とスターリングシルバーはどう違う?
ジャンクシルバーって本当に「ガラクタ」なの?
どれを買うべき?投資に向いているのは?
日本やカナダの代表的な「ジャンクシルバーコイン」には何があるの?
🔹 1. 純銀(ファインシルバー)とは?
純銀(ファインシルバー)とは、99.9%以上の純度を持つ銀を指します。通常、「.999」や「999」という刻印があり、投資や貴金属市場で最も一般的な形です。
🔍 特徴:
純度: 99.9%
色味: 非常に明るく白い光沢
硬度: 柔らかく、傷がつきやすい
加工性: 非常に高い(そのためバーやコインに最適)
📦 よく見られる形:
銀地金(シルバーバー)
銀貨(例:アメリカン・シルバー・イーグル、カナダ・メイプルリーフ)
銀ラウンド(民間鋳造の円形地金)
✅ メリット:
高い純度=資産価値として優秀
世界中で広く取引されている
再販しやすい
❌ デメリット:
非常に柔らかいため、ジュエリーには不向き
他の銀製品に比べてプレミアム(上乗せ価格)が高い
🔹 2. スターリングシルバーとは?
スターリングシルバー(Sterling Silver)は、**92.5%の銀と7.5%の他の金属(主に銅)**で構成された合金です。「.925」の刻印が一般的。
🔍 特徴:
純度: 92.5%
硬度: 純銀よりも強く、ジュエリーに適している
色味: ややくすんだ銀色(銅の影響)
酸化: 銅が含まれるため、純銀よりも変色しやすい
📦 主な用途:
指輪、ネックレス、ピアスなどのジュエリー
銀食器(カトラリー)
一部のアンティークコイン
✅ メリット:
耐久性が高く、日常使用に最適
ジュエリーや工芸品に人気
❌ デメリット:
投資対象としては純度が低いため不向き
再販時の価値は、純銀よりも低い
🔹 3. ジャンクシルバーとは?
「ジャンクシルバー」は、コレクション価値がなく、主に銀の含有量だけに価値がある流通済みコインを指します。「ジャンク(ガラクタ)」という名前ですが、実際は非常に人気のある投資対象です。
🔍 特徴:
純度: 一般に 50%~90%(国・時代により異なる)
形状: 通常は旧通貨コイン(銀貨)
価値: 基本的に銀の地金価値(メルトバリュー)
🇺🇸 アメリカの代表的なジャンクシルバー:
1964年以前の10セント、25セント、50セント硬貨
ローズヴェルトダイム
ワシントンクォーター
フランクリン・ハーフダラー
ケネディ・ハーフ(1964年のみ90%銀)
🇨🇦 カナダのジャンクシルバー:
1967年以前のコイン(80%銀)
1967年後半〜1968年の一部:50%銀
🇯🇵 日本のジャンクシルバー(例):
50銭硬貨(昭和初期まで): 約80%銀
20銭硬貨(明治〜昭和初期): 約72%銀
10銭硬貨: 約72%銀(コモンデートが多数)
これらのコインは、初心者にも手に入れやすく、プレミアムが低いため投資向きです。メルカリやヤフオク、古物市場などでよく見かけますが、重量や保存状態には注意が必要です。
🧮 比較表:純銀 vs スターリング vs ジャンクシルバー
特徴 | 純銀 (.999) | スターリング (.925) | ジャンクシルバー |
銀の純度 | 99.9% | 92.5% | 50%~90%(種類による) |
用途 | 投資・地金 | ジュエリー・装飾 | 地金価値・投資 |
購入コスト | 高プレミアム | 中程度 | 低プレミアム |
再販価値 | 高い | 低め | 地金として価値あり |
魅力 | 価値安定 | 美しさ・加工性 | 歴史的価値と安さの両立 |
初心者向け | ◎ | △ | ◎(特に日本やカナダの旧貨) |
⚠️ よくある誤解と注意点
「.925」なら投資に向いていると思い込む→ 実際は投資には不向き。主に装飾用。
ジャンクシルバー=無価値と考える→ 実際には地金価値があり、プレミアムが低いため人気の投資先。
プレミアムの高いセミ・ニューミスマティックを買ってしまう→ ディズニー、スターウォーズ、記念限定品などはコレクター用であって、投資には不向き。
購入目的を明確にしないまま買ってしまう→ 「保有したいのか」「売却益を狙うのか」「飾りたいのか」で最適な種類が異なります。
💡 プレミアムとサイズの関係
プレミアム(上乗せ価格)を抑えるには、大きいサイズの地金を買うことが一つの方法です。
例:1オンスの銀コインはプレミアムが高め。
しかし、100オンスのバーは1オンスあたりのコストが大幅に下がります。
ただし注意点もあります:
流動性が低くなる(売りづらい)
保管場所を取る
なので、大口購入は中級者以上向けです。
✅ まとめ:自分の目的に合った銀を選ぼう
🔹 純銀(.999)=純粋な投資用。価格に比例した価値が得られる。
🔹 スターリングシルバー=ジュエリー・趣味向け。装飾目的には最適。
🔹 ジャンクシルバー=手軽な地金投資。初心者におすすめ。
各タイプの銀には、それぞれの魅力と役割があります。投資、コレクション、ジュエリー、どれを目的とするかによって選ぶべき銀は変わってきます。
🙋♂️ よくある質問(FAQ)
Q1:スターリングシルバーは投資になりますか?→ いいえ。純度が低く、買値と売値の差が大きいため、基本的には不向きです。
Q2:ジャンクシルバーはどこで買えますか?→ 国内ではメルカリ、ヤフオク、古銭ショップなど。信頼できる出品者を選びましょう。
Q3:ジャンクシルバーは法定通貨ですか?→ 形式上はそうですが、実際には銀としての価値が高いため、通貨として使う人はいません。
Q4:セミ・ニューミスマティックコインって?→ 限定デザインやキャラクター系など、プレミアムが高く投資には不向きなコインです

コメント