金・銀・プラチナ・パラジウムの純度とは?18K・22K・24Kの違いと本物の見分け方
- GoldsilverJapan
- 8月24日
- 読了時間: 4分
金(ゴールド)や銀(シルバー)、プラチナ、パラジウムに投資をする際に避けて通れないのが「純度(ピュリティ)」の理解です。この記事では、18K、22K、24Kの違いや、999や9995といった表示の意味、コインやインゴットでの実例を交えて、初心者にも分かりやすく解説していきます。
また、以下のような質問にも答えます:
24Kは一番いいの?
なぜプラチナやパラジウムは999ではなく999.5なの?
どの純度の金属が投資に最適?
プルーフコインやディズニー系コインは買っていいの?
🔍 金属の純度とは?
「純度」とは、その金属製品にどれだけ純粋な貴金属が含まれているかを表す数値です。
表記には主に2種類あります:
カラット(Karat / K):金に使われる単位。24Kが最も純度が高い。
品位(Fineness):小数点で表す(例:999=99.9%の純度)
カラット | 純度(%) | 品位(小数) |
24K | 99.99% | .9999 |
22K | 91.67% | .9167 |
18K | 75.00% | .750 |
14K | 58.33% | .5833 |
10K | 41.67% | .4167 |
🟡 金(ゴールド):カラット別の特徴とコイン例
✅ 24K(純金 / .999~.9999)
最も純粋な金。柔らかく傷つきやすいが価値は高い。
投資用地金・政府発行コインに多い
🔸 有名なコイン例:
カナダ メイプルリーフ金貨(.9999)
オーストリア フィルハーモニー金貨(.9999)
英国 ブリタニア金貨(2013年以降は.9999)
オーストラリア カンガルー金貨(.9999)
✅ 22K(.9167)
銅などを混ぜて強度を高めた合金
重量は1オンスでも、金の含有量はやや低い
🔸 有名なコイン例:
アメリカン ゴールドイーグル(.9167)
南アフリカ クルーガーランド(.9167)
英国 ソブリン金貨(.9167)
✅ 18K(.750)
主にジュエリーや記念メダルに使用
投資用としては不向き
❌ 14K/10Kなど
指輪やアクセサリー用。金含有量が少なく、投資には不適
⚪ 銀(シルバー):品位ごとの特徴
✅ .999(ファインシルバー)
投資用として最も一般的な純度
柔らかいためコインやインゴットに向いている
🔸 有名なコイン例:
アメリカン シルバーイーグル(.999)
カナダ メイプルリーフ銀貨(.9999)
オーストリア フィルハーモニー銀貨(.999)
✅ .925(スターリングシルバー)
主にジュエリー用。銀92.5%、他は銅など。
投資には不向き
✅ .900など(ジャンクシルバー)
アメリカの1965年以前のコインなど
銀の含有量が低く、溶解や再販が難しい
🔵 プラチナ・⚫ パラジウム:なぜ.9995なの?
✅ 純度が.9995で止まる理由
精錬が非常に難しい:高い融点のため、99.99%以上の精製は現実的でない
産業用途に十分な純度:自動車や医療、電子部品などでは.9995で十分
コスト削減:それ以上の純度にしてもメリットが少なく、価格が上がるだけ
🔸 有名なプラチナコイン:
アメリカ プラチナイーグル(.9995)
カナダ メイプルリーフ・プラチナ(.9995)
🔸 有名なパラジウムコイン:
カナダ メイプルリーフ・パラジウム(.9995)
アメリカン パラジウムイーグル(.9995)
🎯 目的別:スタッカー vs コレクター
スタッカー(積立投資者):
目的は**「資産防衛・ヘッジ」**
⇒ 純度.999以上、信頼性の高い政府発行コイン推奨
コレクター(収集家):
目的はデザイン、歴史的価値、レア性
⇒ 純度はそこまで重要ではないが、市場価値は不安定
❌ よくある失敗と注意点
🚫 セミ・ヌミズマティック(半収集系)コイン
例:ディズニー、スターウォーズ、ジェームズ・ボンド等
プレミアムが高すぎる(時に+50%以上)
転売時の価値が大幅に下がることが多い
💡 「スタッカー」には不向き。楽しみとして収集する分にはOK
🚫 プルーフやリバース・プルーフに過剰投資
鏡面仕上げや高精細なデザイン
実用性や投資性より「アート性」が強い
リターンの期待よりもプレミアムが無駄になることも多い
💰 プレミアムを抑えるコツ:重量で戦略的に買う
プレミアムとは?
「地金価格(スポット価格)」+「造幣コスト・利益・送料」=販売価格この上乗せ部分がプレミアム
重量別の比較:
重量 | プレミアム(目安) |
銀貨 1オンス | +$5~$8 |
銀バー 100オンス | +$1~$2/オンス |
📉 重量を上げるとプレミアムは下がるが、売却時の柔軟性が低下100オンスのバーを「半分だけ売る」はできない
🤔 よくある質問とその答え
Q1: 24Kは一番良いですか?
投資としてはYes。ただし柔らかく傷つきやすいため保管に注意
Q2: 999と9999の違いは?
ほとんど誤差レベル。投資家にとってはどちらも十分な純度
Q3: プラチナ・パラジウムが999にならない理由は?
技術的・経済的な制約により999.5が現実的な限界
Q4: スターリングシルバー(.925)は投資向きですか?
No。主に装飾用。再販価値や純度の面で不利
🏁 まとめ:純度を理解すれば損をしない
投資目的なら .999 以上の政府発行コインが最適
コレクション目的なら 純度は柔軟に考えてOK
セミヌミズマティックやプルーフは楽しみ用
目的を明確にすることで、迷いなく行動できる

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