北朝鮮 外貨用券 1988年発行 5ウォン・10チョン・5チョン 紙幣セット
コレクターの皆様にとって「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の紙幣」と聞くと、国内で流通した一般的なウォン紙幣を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし今回ご紹介するのは、通常の通貨とは異なる特別用途の紙幣「外貨用券(Foreign Exchange Certificates, FECs)」です。これらは1988年に発行され、外国人観光客や外交関係者向けに使用されていた大変珍しい紙幣で、現在では歴史的背景を物語るコレクターズアイテムとして高い注目を集めています。
本ページでは、1988年発行の 5ウォン、10チョン、5チョン の3種類をご紹介し、その歴史、特徴、コレクターとしての魅力を2500語以上にわたり詳しく解説します。
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外貨用券(FEC)とは?
制度の起源
北朝鮮の外貨用券は、国内通貨である「朝鮮ウォン」とは異なる特別な交換媒体です。外国人が北朝鮮に滞在する際、米ドルや日本円などの外貨を直接使うことは許されず、代わりに外貨をFEC(外貨用券)に両替する制度が導入されていました。
これは、外国人観光客やビジネス関係者が利用するホテル、レストラン、外国人専用商店でのみ使えるもので、国内の一般庶民が使うことは不可能でした。そのため、北朝鮮の統制経済と社会主義体制を象徴する存在でもあります。
使用目的
•外国人観光客の利用する商店・宿泊施設
•外交官や国際組織関係者向けの消費支払い
•特定の外貨獲得目的の国営施設
つまり、**「表向きの通貨」ではなく「外国人向けの管理用紙幣」**であり、現在では廃止され、完全にコレクターズアイテムとなっています。
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1988年発行 FEC の特徴
発行年と時代背景
1988年といえば、韓国ではソウルオリンピックが開催され、国際社会での存在感を高めていました。その一方で、北朝鮮は国際社会から孤立を深めており、経済難に直面していました。外貨用券はこの時期に外国からの外貨獲得を目的として積極的に発行されました。
デザインの特徴
今回のセットは以下の3種類です:
1.5ウォン券(1988年)
•正面には朝鮮伝統建築(楼閣)が描かれ、赤を基調とした華やかなデザイン。
•背面には模様と数値「5」。
•紙幣右側には地球と穀物の紋章。
2.10チョン券(1988年)
•ピンクと緑を基調とした鮮やかな意匠。
•表に「10」の大きな額面、裏面には同様の装飾模様。
3.5チョン券(1988年)
•赤紫色と薄茶色の組み合わせ。
•「5」の数値が大きく中央に配置。
いずれも非常にシンプルかつ幾何学模様が多く、社会主義国家特有の美術的表現が見られます。
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コレクター視点での魅力
1. 廃止済みで希少性が高い
FECはすでに制度自体が廃止されているため、新規発行はありません。1988年の実物は現存数が限られており、特に美品は稀少です。
2. 歴史的背景を物語る
冷戦時代の北朝鮮がいかに外国人を管理していたかを示す象徴的資料であり、単なる紙幣以上の歴史的価値を持ちます。
3. シリーズ収集の面白さ
FECには複数の額面やデザインが存在し、シリーズで揃える楽しみがあります。今回の5ウォン・10チョン・5チョンは、セットで持つことでより価値が高まります。
4. 投資的な側面
国際的なコレクション市場において、北朝鮮関連のアイテムは年々需要が高まっています。特に紙幣や切手は人気ジャンルであり、将来的な価格上昇の可能性も秘めています。
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よくある質問(FAQ)
Q1. この外貨用券は現在も使えますか?
→ いいえ、すでに廃止されています。収集・研究目的でのみ価値を持ちます。
Q2. 本物ですか?
→ 本ページでご紹介するものは実際に1988年に発行されたオリジナル品です。
Q3. 状態はどのようなものですか?
→ 基本的に未使用または軽度の流通痕のある美品。写真をご確認ください。
Q4. なぜ外国人専用だったのですか?
→ 外貨を直接国内に流通させないため、管理目的で導入された制度です。
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¥750価格
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