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中華民国 銀貨 1934年「帆船(ジャンクドル)1ドル銀貨」孫文像 Junk Dollar 1 Dollar Silver Coin" Sun Yat-sen Statue

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直径 (Diameter) :

重さ (Weight) :

純度 (Purity) :

厚さ(Thickness) :

39 mm

26.73 g

88 % Silver

3 mm

製品説明

中華民国 孫文ジャンクダラー(1933〜1949年)銀貨
— 近代中国の理想と不安を映す1元銀貨の物語 —
Goldsilverjapanより

中国の近代史は、動乱と改革、そして理想の追求が交錯する複雑な流れの中にあります。その歴史の中で一枚の銀貨が、時代の価値観と混迷を象徴するものとして存在していることをご存知でしょうか?それが、**「孫文ジャンクダラー(Junk Dollar)」**と呼ばれる、中国中華民国時代の1元銀貨です。

このコインは、1933年から1949年にかけて発行された「中華民国孫文1元銀貨」のうち、裏面に太陽と鳥が描かれていないタイプを指します。発行時の混乱、意匠の違い、鋳造地の複雑さ、そして世界的な関心の高さから、現在ではアジア圏を超え、国際的なコイン収集家の間でも非常に注目される存在となっています。

Goldsilverjapanでは、このような歴史的背景を持つ貨幣の魅力を、投資家や収集家に向けて正しく発信し、価値ある資産としての可能性をお届けしています。

孫文ジャンクダラーとは何か?

「ジャンクダラー」という通称は、このコインの裏面に描かれた伝統的な**中国帆船(ジャンク船)**のデザインに由来しています。ジャンクとは、長い歴史を持つ中国型帆船の名称で、中国貿易の象徴ともいえる存在です。

表面には、中国革命の父と呼ばれる**孫文(孫中山)**の横顔が描かれています。左向きの端正な肖像は、彼の清廉さと理想主義を象徴するものとして広く知られています。彼の上部には、「中華民國二十二年(1933年)」など、その発行年が記載されています。裏面には、2本マストのジャンク船が右向きに描かれており、その両側には「壹圓(1元)」の文字が配されています。

このコインの最大の特徴は、そのバリエーションの多さと**アメリカの造幣局による再鋳(restrike)**が行われたことです。1949年には、アメリカのフィラデルフィア・デンバー・サンフランシスコの各造幣局で同タイプのコインが再鋳され、さらに複数の細かな違いが存在するため、専門家や収集家の間でも研究の対象となっています。

コインのスペックと構成

この1元銀貨は、直径39ミリ、厚さ3ミリ、重量26.73グラムで、純度88%の銀(Ag)と12%の銅(Cu)から構成されています。形状は円形で、縁にはしっかりとしたリーディング(ギザ)が施されており、偽造防止対策がされているのが特徴です。

鋳造技術は「ミルド(Milled)」、つまり機械鋳造であり、均一性と信頼性のある貨幣として当時の中国国内および国外で使用されていました。中華民国期の通貨単位である「元(Yuan)」で表記され、1元は当時の基本通貨単位に相当します。

歴史背景と政治的意味

このコインが発行された時期は、中国が列強の影響を受けながらも国民政府によって統治されていた激動の時代です。孫文は清朝を打倒し、1912年に中華民国を建国した立役者であり、彼の理念は「三民主義(民族・民権・民生)」として広く知られています。

ジャンクダラーが流通していた1930〜40年代は、国共内戦が激化していた時期でもありました。外貨準備、インフレーション、不安定な財政状況の中で、銀本位制に基づく安定した銀貨の流通は、経済安定の一助とされていました。

しかし、1949年の中華人民共和国の成立により、中華民国政府は台湾に移転し、このタイプの銀貨も姿を消していきました。現在では、ジャンクダラーは「失われた中華民国本土時代の象徴」として、極めてノスタルジックで貴重な存在と見なされています。

発行年ごとのバリエーションと市場価値

このコインには、主に「22年(1933年)」と「23年(1934年)」の発行年が存在します。前者は発行枚数約4640万枚、後者は1億2874万枚以上とされており、現存数としては23年銘の方が多いとされています。

また、1949年に米国で再鋳されたコインも多く市場に出回っており、同じ「壹圓」表記ながらもロープの本数(帆間の線数)など細かなディテールの違いによって識別されます。6本ロープタイプは再鋳の証とされており、コレクター間では区別されるべき重要なポイントです。

市場価値としては、保存状態(VF〜UNC)によって大きく異なりますが、概ね以下のような傾向があります:

VF(Very Fine):110ドル前後

XF(Extra Fine):140〜220ドル

AU(Almost Uncirculated):160〜400ドル

UNC(Uncirculated):240〜540ドル以上

保存状態が良く、光沢を保ったものや、完全未使用品(Mint State)であれば、数千ドルの値が付くことも珍しくありません。

コレクター・投資家にとっての魅力

ジャンクダラーは、見た目の美しさ、象徴性、政治的背景、そしてバリエーションの奥深さから、非常に魅力的なコインです。特に以下の理由から、収集・投資の対象として優れています。

歴史的意義:近代中国の激動期を反映する通貨であり、政治・経済・文化の三位一体を象徴するコインです。

銀貨としての価値:高い銀純度(.880)により、地金としての価値もあります。

国際的認知度:中国コインは世界的に人気が高く、特に孫文関連のコインはアジア以外の収集家にも評価されています。

希少性と研究対象:多数のバリエーションが存在し、真贋判定や再鋳識別などの研究対象としても人気です。

Goldsilverjapanでの取扱いと安心サポート

Goldsilverjapanでは、ジャンクダラーをはじめとする中国・アジア銀貨の取り扱いにも注力しております。鑑定済みの信頼ある個体を中心に、真贋の精密な判定と保存状態の評価を通じて、お客様のコレクションや投資に最適な一枚をご紹介しています。

また、買取や査定にも対応しており、コレクター様の大切な資産を適正に評価させていただきます。市場相場や最新のトレンドを踏まえた価格提示と、迅速・丁寧な対応を心がけています。

ジャンクダラーは、単なる銀貨ではありません。
それは、近代中国が描こうとした未来と、その理想が歩んだ軌跡を物語る金属の証です。
あなたの手にするその一枚が、時代を超えた歴史の扉を開く鍵となるかもしれません。

Goldsilverjapanでは、歴史ある貨幣を未来へつなぐ橋渡しとして、確かな価値と信頼をお届けします。

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