top of page

エジプト ファード1世 100 p金貨 1922 100 Qirsh Fuad Gold

本日の購入価格

MS

AU

XF

VF

¥145000

¥137750

¥130500

¥127600

Cleaned

¥123250

直径 (Diameter) :

重さ (Weight) :

純度 (Purity) :

厚さ(Thickness) :

25 mm

8.5 g

87.5 %

製品説明

エジプトの近代史において、1922年という年は特別な意味を持っています。それは、数世紀にわたって続いた外的支配から解放され、エジプトが初めて近代国家として「独立国家」を宣言した年です。その記念すべき節目に誕生した数々の王室金貨の中で、最も美しく、最も手にしやすい象徴として知られているのが「1922年 エジプト 100キルシュ金貨」です。

この金貨は、当時の国王フアード1世(Fuad I)の治世を記念し、エジプト王国誕生の象徴として鋳造されました。500キルシュ金貨や50ピアストル銀貨などとともに発行されたこの100キルシュ金貨は、コンパクトなサイズと美しいアラビア書体、黄金の輝きが調和した、まさに「小さくも偉大な歴史の断片」です。

GoldSilverJapanでは、そうした歴史的コインのもつ本当の価値と魅力を、日本の皆さまにわかりやすく、正確にご紹介しています。今回は、100キルシュ金貨の歴史的背景、デザイン意図、収集的価値、投資対象としての視点から、丁寧に紐解いてまいります。

まず、この金貨が発行された1922年という年の重要性について触れておきましょう。長らくオスマン帝国の名目下にあり、実際にはイギリスの強い影響を受けていたエジプトは、第一次世界大戦後の情勢変化を受けて、1922年に念願の独立を達成しました。

この独立に伴い、新たな国家体制と王制が確立され、スルタン・フアードは「国王フアード1世」として即位しました。そしてその即位と独立の記念として発行されたのが、いくつかの額面からなる一連の記念金貨であり、その中のひとつが100キルシュ金貨です。

この金貨は流通用ではなく、主に王室関係者や外交儀礼、あるいは記念収集用として鋳造されたため、発行枚数は非常に限られています。そのため、現代では非常に高い希少価値を持ち、状態の良い個体は世界中の収集家や歴史コイン専門ディーラーによって争奪の的となっています。

金貨の表面には、精巧なアラビア書体で「Fuad I Malik Misr(エジプト王フアード一世)」と刻まれており、中央には王冠の紋章、下部にヒジュラ暦1340年(西暦1922年に相当)の年号が見られます。アラビア書体はイスラム文化圏における「書の芸術」を象徴しており、文字そのものが視覚的なデザイン要素となっています。

裏面には「100 Qirsh(キルシュ)」の額面と西暦1922年が明記されており、エジプト王国の紋章や伝統的なモチーフが美しく配置されています。この裏面デザインは、西洋的な金貨とは一線を画す、イスラム的な優雅さと左右対称の構成美が融合されており、芸術的価値も非常に高いものとなっています。

手に取ると、1枚の金貨の中に「国家誕生の記録」「王制の権威」「アラブ文化の美意識」が凝縮されており、その存在感はサイズ以上に圧倒的です。

この金貨の素材は87.5%の金で構成され、重さは約8.5グラム前後です。これは当時のヨーロッパ諸国の王室金貨と同様のスペックであり、国際的な信頼性を意識した設計と言えます。金の純度と重量が明確に保証されていることは、投資・資産保有の観点でも大きなメリットとなります。

加えて、100キルシュという額面自体がユニークで、エジプト国内においても比較的高額な単位であったため、鋳造される枚数も少なく、現在まで生き残っている個体数は極めて限られています。これにより、収集価値・希少価値が年々高まっており、国際オークション市場では安定した高値で取引されることが多くなっています。

100キルシュ金貨の魅力は、希少性や歴史的背景だけではありません。そのコンパクトなサイズ感と純金の輝き、そして美しいアラビア書体のデザインは、コイン収集に馴染みのない人でも思わず魅了されるほどの芸術性を備えています。まさに「見るだけで語れる」金貨、それがこの一枚の真骨頂です。

収集家にとってはもちろん、初めて金貨を手にする方にも、100キルシュ金貨はおすすめできる存在です。価格帯としては500キルシュ金貨よりも手頃でありながら、同じく1922年という独立記念年に発行されているため、歴史的価値は同等。しかも保管性や扱いやすさに優れており、資産としてもバランスの良い選択肢です。

投資家の目線で見たとき、この金貨は「歴史プレミアムのある実物資産」として非常に優秀です。地金価格の変動リスクを抑えつつ、文化的・収集的価値によって価格の安定性が高く、相場が下落した局面でも大きく値崩れしにくいという強みを持ちます。

また、エジプトという国の文化的影響力は中東・アフリカ・アジアに広く及んでおり、その象徴であるフアード1世金貨は、地域を問わず高い需要を持っています。今後もグローバルな収集市場において、価値が維持され、あるいは上昇する可能性のあるカテゴリーです。

GoldSilverJapanでは、こうした歴史的価値を持つ金貨を厳選し、専門スタッフが真贋・状態・来歴をチェックしたうえで取り扱っております。1922年の100キルシュ金貨についても、状態の良い個体を中心に、在庫がある際には随時ご案内しております。

また、こうした中東金貨の査定や買取にも力を入れており、「読み方がわからないアラビア語のコインが出てきた」「家にあった金貨がどこのものかわからない」といった場合でも、専門的な目でしっかりと価値を見極めて査定いたします。

歴史と芸術と経済の交差点で生まれた、1922年エジプトの100キルシュ金貨は、まさに“時代が刻まれた一枚”です。小さなコインの中に、独立国家の誕生という壮大な物語と、文化的誇りが込められています。

それは、ただの金ではありません。
それは、ひとつの文明の証です。
そして、手にしたあなた自身が「歴史の所有者」となる特別な体験をもたらしてくれることでしょう。

GoldSilverJapanは、こうした価値あるコインを、信頼とともに次の世代へお届けいたします。

bottom of page