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(1660~1685)イギリス クラウン銀貨 チャールズ2 Charles II Silver Crown

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¥150000

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¥45000

Cleaned

¥15000

直径 (Diameter) :

重さ (Weight) :

純度 (Purity) :

厚さ(Thickness) :

38.6 mm

30.1 g

92.5 % Silver

製品説明

17世紀のイギリスは、政治・宗教・経済の激動が交錯した時代でした。王政が打倒され、共和制となった後、再び王政が復活したその転換期に誕生したのが、1663年発行のチャールズ2世 1クラウン銀貨です。このコインは単なる通貨ではなく、イギリス王政復古(Restoration of the Monarchy)の象徴であり、歴史的、文化的に非常に重要な位置を占める金属資料です。

Goldsilverjapanでは、このような歴史的価値を持つアンティークコインの本質的な魅力を日本の皆様に正確にお伝えし、収集や資産形成の一助となるよう努めています。今回ご紹介するこの「チャールズ2世クラウン銀貨」は、英国貨幣史の中でも最も影響力のある一枚のひとつであり、その魅力は時代を越えて語り継がれるに値します。

まず、1663年という年がイギリスにとってどれほど重要であったかを理解することが、このコインの意味を正しく把握する第一歩となります。

チャールズ1世が清教徒革命により処刑され、オリバー・クロムウェルによる共和政(イングランド共和国)が続いた後、1660年、王政が復活しチャールズ2世が王位に就きました。これが「王政復古(Restoration)」と呼ばれる歴史的事件です。

この王政復古を象徴し、また新たな国家の安定と権威を示す目的で鋳造されたのが、本銀貨「1663年 1クラウン」です。チャールズ2世の治世に発行されたこの貨幣は、イングランド史上初の本格的な機械鋳造(Milled Coinage)によるクラウン銀貨としても非常に重要な意味を持っています。

コインの表面には、月桂冠をかぶり、ローマ風のドレープを身にまとったチャールズ2世の右向き肖像が描かれています。周囲のレジェンドには、ラテン語で「CAROLVS II DEI GRATIA(神の恩寵によるチャールズ二世)」と刻まれています。これは、神権王政の正統性を強く印象づける表現であり、当時の政治的意図が如実に表れたフレーズです。

裏面には、クラウンで飾られた4つの盾が十字状に配置され、その中央にガーター星章が置かれています。盾の隙間には、チャールズ(Charles)の「C」が2つ交差したモノグラムが刻まれており、細部にまで王の存在を感じさせるデザインとなっています。外周には「MAG BR FRA ET HIB REX 1663(イングランド、フランス、アイルランドの王、1663年)」の文字が見られ、イギリス王室が当時フランス王の称号も保持していたことがわかります。

また、コインの縁(エッジ)には、「ANNO REGNI XV(治世15年)」というローマ数字の刻印があり、これはチャールズ2世の名目上の治世年数を指しています(実際の即位は1660年)。

このコインは、重量約30.1グラム、直径38.6ミリメートルで、純銀含有率92.5%(スターリングシルバー)という高い銀純度を誇ります。これは近代銀貨としては非常に高品質であり、当時の通貨制度の安定性や国際的信頼性を担保する意味でも重要でした。

さらに特筆すべきは、この1663年クラウン銀貨が、イギリス王室貨幣におけるミルドコイン(機械鋳造貨幣)制度の始まりであったことです。それまでの手打ち貨幣(ハンマーコイン)に代わり、より均質で偽造されにくい機械鋳造技術が導入されたことで、イギリス貨幣制度は大きく前進しました。この技術革新が後の産業革命にもつながっていくと考えると、まさに時代の変革点を象徴する一枚と言えるでしょう。

現在においても、このコインはイギリスアンティークコイン市場で非常に人気が高く、状態によって価格は大きく異なります。例えば、VF(Very Fine)グレードでは約970ドル、XF(Extremely Fine)で1,400ドル、AU(Almost Uncirculated)では2,600ドル程度の価値があり、希少性や状態によってはさらに高額になることもあります。

また、Numistaにおけるレア度指数(Rarity Index)は89と高く、流通量が限られていることを示しています。特に、完全な円形と文字が鮮明に残っている個体は、収集家や博物館からの需要も高く、オークションでの落札率も非常に良好です。

このように、1663年チャールズ2世クラウン銀貨は、**「歴史」「芸術」「技術革新」「王権の象徴」**という4つの視点から見ても価値あるコインです。実物を手に取ると、17世紀イングランドの王政復古期の空気や、王の権威、そして銀貨としての存在感が直に伝わってきます。

また、コインとしての魅力だけでなく、資産形成の手段としても優れています。銀の地金価値に加えて、歴史的・文化的プレミアムが上乗せされるため、一般的な銀地金とは異なり、価格変動が緩やかで長期保有にも適しています。アンティークコイン市場は、近年投資家からも注目されており、このような象徴的なコインは「実物資産」+「文化資産」としての二重価値を持ちます。

Goldsilverjapanでは、このような歴史的価値を有するコインを厳選してご紹介しています。真贋判定、状態評価、市場動向などを総合的に分析し、正確な情報とともに安心してご購入いただけるよう努めています。

また、お客様が所蔵されているチャールズ2世時代の銀貨や他のクラウン銀貨の買取・査定にも対応しており、アラビア数字ではないローマ文字やラテン語で記された貨幣でも、確かな知識と経験で適切に評価いたします。

歴史が刻まれた銀の輝き。
それは過去の証言であり、未来への資産でもあります。
1663年のチャールズ2世クラウン銀貨は、イギリスが王政を取り戻し、安定へと歩み出したその第一歩の象徴です。

この一枚が手元にあるだけで、17世紀の王国がよみがえる――
そんな深い満足感と喜びを、あなたもきっと味わえることでしょう。

Goldsilverjapanは、歴史あるコインを通して、皆さまに時間を超えた価値をお届けいたします。

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